特別支援教室って何?②目的、効果、そしてその大切さ

学校の先生

こんにちは、特別支援教室・現役教員の旦那のたつです!

前回は特別支援教育の必要性とその背景について解説しました。→前回の記事はこちら

今回は「特別支援教室」とはなんなのか、その目的や効果について解説していきます。

今回も、令和3年3月に東京都から発行された「特別支援教室の運営ガイドライン」を参考にしています。

それでは行ってみましょう!

通級指導学級から特別支援教室へ

特別支援教育の形態には「通級指導学級」「特別支援教室」があるんですよ。

まずは、“通級指導学級”って何という人に説明していきましょう。

この通級指導学級は、特に発達障害や情緒障害を持つ子どもたちのための特別なクラスなんですね。
ただし、このクラスには毎日行くわけではなく、定期的(週1回とか)に特別な指導を受けるために生徒が他の学校へ行くことが多いんです。

一方で、「特別支援教室」は、その名の通り特別な支援が必要な子どもたちに対して、先生が学校に行き、しっかりとした教育を提供する新しいスタイル。簡単に言えば、特別な教育が自分の学校で受けられるってわけ。

これまでは、通級指導教室で対応していたのですが、前回説明した通り、特別な支援が必要な人の増加と必要な支援を受けられていない生徒があまりにも多かったので、より楽に指導が受けられる特別支援教室の方式にすることにしたというわけです。

ちなみに特別支援教室は、都内の公立小学校については平成 30 年度に全校導入が完了し、都内の公立中学校については令和3年度に全校導入が完了しました。

特別支援教室の目的

特別支援教室は、発達障害やその他の特別なニーズを持つ生徒たちを対象にした場所です。

その大きな目的は、これらの生徒が学習や生活で遭遇する困難を乗り越え、普通のクラスで過ごせるようになることです。

ポイントは、特性を矯正するのではなく、特性とうまく付き合う方法を身に付けさせるという点です。よって、ゴールは特別支援教室で学んだスキルを使って、普通のクラスで全く支援なしで過ごせるようになることなんですね。

しかし、すべての生徒がこのレベルまで到達できるわけではないという現実も念頭に置いて、一人一人に合わせた指導が必要です。

つまり、特別支援教室は、コミュニケーション能力や社会性を高めたり、基本的な学習の仕方などを学び、できるだけ普通のクラスで平穏な学校生活を送れるようにする場所なんです。

特別支援教室導入による主な効果

さて、この特別支援教室を導入することで、いろんな良いことが期待されています。

子どもに合った教育が可能

  • 何ができるのか: 学校には発達障害のある子どももいると推測されます。特別支援教室を設けることで、それぞれの子どもが直面している課題に対応した専門の教育が可能になります。
  • 協働の重要性: 特別支援教室では、通常の授業を担当する教員(在籍学級担任等)と特別支援教育に詳しい巡回指導教員が協力します。これにより、個々の子どもの学習能力や社会性が高まるでしょう。

通学の負担軽減

通学の負担: 特別な教育が自分たちの学校で受けられるようになると、他校への通学が必要なくなり、その時間や労力が節約されます。

柔軟なスケジュール: 特別支援教室では、通常の授業と並行して指導が行えるので、授業の遅れや補習の心配が減少します。

一般クラスの教育改善

具体的な指導法: 巡回指導教員は、一般のクラスの教員に対して、どのように特別支援教育を取り入れるか具体的にアドバイスします。

全体のレベルアップ: このようなサポートにより、通常のクラスでも特別支援の考えを取り入れた教育が進行します。

早期発見・早期対応

  • 行動観察: 巡回指導教員や心理士が子どもたちの行動や反応をしっかり観察します。
  • 早期対応: これによって、問題が早期に発見され、すぐに適切なサポートが始まります。

みんなの理解と協力

  • 教育の普及: 特別支援教育が行われることで、それに対する理解が広がります。
  • 全体の促進: これが学校全体、そして家庭にも波及して、全体として特別支援教育に対する理解と質が向上します。

まとめ

今回は、「特別支援教室」とその目的・効果について深堀りしました。

特別支援教育の必要性が高まる中、特別支援教室は、発達障害やその他の特別なニーズを持つ生徒に対し、より専門的かつ効率的な教育環境を提供するための重要な場となっています。

  1. 教育の個別化: 各生徒の独自のニーズに対応した専門教育が可能です。
  2. 通学の負担軽減: 自分たちの学校で特別な教育が受けられるため、通学の負担が減ります。
  3. 一般クラスの教育改善: 特別支援教育の考え方が一般のクラスにも浸透し、全体の教育レベルが向上します。
  4. 早期発見・対応: 子どもたちの課題を早期に特定し、適切なサポートを提供します。
  5. 社会全体の理解促進: 特別支援教育に対する理解が広がり、より質の高いサポートが提供されるようになります。

これらの要点を理解することで、特別支援教室がいかに重要であるかが明確になります。

次回は、「特別支援教室の対象となる児童・生徒及び教育課程」に焦点を当てて詳しく見ていきますので、ぜひお楽しみに。

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特別支援教室を検討している保護者の方や特別支援に興味がある人の参考になれば幸いです!

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それでは皆さん、また次回もお楽しみに!

ではでは~♪

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