高額療養費制度を実際に使うとき、具体的にどうすればいいの?現役、医療事務職員の妻に聞いてみた。

お金の話

こんにちは、旦那のたつです。

先日、出産したときに、妻のあやが高額療養費制度を申請していました。

みなさん。高額療養費制度、実際の使い方、知ってますか?
いざ使おうと思った時にどうすればいいのか、ちょっと不安ですよね。。。

本記事では、現役で医療事務の職員をしている妻のあやに、いろいろ質問して聞いたことをまとめていきます。


  • 高額療養費制度を使いたいときはどうすればいいの?
  • もし、お金が足りなかったらどうすればいいの?

結論から言うと、健康保険組合に事前申請するか支払い後に申請して返金してもらうかです。

また、お金が足りなかったら、支払いまでになんとしても認定証を取りに行くか1度無理やり全額負担して、2~3週間後に振り込まれる高額療養費貸付制度を利用してしのぐということになります。

これらの具体的な方法についてまとめていきます。

それではいってみましょう!

そもそも高額療養費制度って何?

大きな病気や長期にわたる入院などでの医療費が高額になったときに、窓口で払う医療費を最大で限度額までにしてくれる制度です。

限度額は収入によって変わります。

限度額一覧はこんな感じ。

つまり、自分の給料20万っす。ていう人は、限度額は57,600円なので、それ以上の医療費はかからないことになります。

しかも、この金額は、その月の医療費の合計!1回で越えなくてもいいのです!

また、同じ世帯で、じ保険を利用している場合、その月の世帯全員の医療費の合計です!

今月、医療費が限度額を超えた!という人はぜひこの制度を利用しましょう!

まってまって!多数該当って何?

1年以内に、3回以上、高額療養費制度を使った人は、4か月目からもっと安くなるんです。

その時の金額が、多数該当の金額です。

注意点もあります!

この制度、保険適用の医療費にしか適用されませんので気を付けてください。


また、適用は医療費のみなので、病院の部屋代や食事代は別にかかります。

なので、例えば区分エで、医療費が10万個室代2万食事代5千円請求された場合、57,600円+2万+5千円=82,600円支払うことになるということです。


そして、一番気を付けなければならないのが、『その月の医療費』という点。

例えば、区分エの人が7月31日に入院して8月2日に退院し、医療費が20万円かかったとする場合、窓口で支払う金額は57,600円…ではなく!!

7月31日の医療費+8月分の医療費ということになるんです!

つまり、20万円の内訳が、

7月31日の診療と入院費で18万8月1日と2日の入院費で2万となっていた場合、

7月分57,600円+8月分2万=77,600円の支払いになるんですって!

これは注意が必要ですね…

高額療養費制度を使いたいときはどうすればいいの?

使い方は、基本的には2つ


  1. 事前に申請して証明書を取得しておき、支払いの時に提示し、限度額を支払う。
  2. 一度全額支払い、その後、保険組合に申請し、口座に振り込んでもらう。

ひとつずつ、説明していきますね!

事前に申請して証明書を取得しておき、支払いの時に提示し、限度額を支払う場合。

所属している健康保険組合によって書式などは変わりますが、ネットなどで申請書を入手します。

今回は一例として、協会けんぽ(全国健康保険協会)の申請書のリンクをのせておきます。こちら

この用紙に必要事項を記入して、直接組合までもっていくか、郵送で送ります。


すると、健康保険限度額適用認定証をもらえます。こんなんです。

表面
裏面

直接持っていけば即日、郵送なら1週間程度で入手できるそうです。

うちは郵送だったので、到着まで1週間くらいかかりました。

費用は掛かりません。


この認定証を、病院での支払いに持っていくと、支払額が限度額+診療費以外にかかった金額を支払うことになります。

認定証は支払いの時にあればいいそうなので、入院したら、即発行してもらうといいかと思います。

一度全額支払い、その後、保険組合に申請し、口座に振り込んでもらう。

健康保険限度額適用認定証が支払いの時にない場合、一度支払いをした後、申請書を組合に提出します。

すると、3か月後くらいに、指定した口座に限度額を超えて支払った分が振り込まれます。

3か月…支払いまで長すぎる…という人は高額療養費貸付制度もあります。

3か月も待てないという人向けに、組合で無利子でお金を貸してくれる制度もあります。

支払いまで2~3週間くらいかかりますが、高額療養費制度で支払うはずの額の8~9割(保険組合によって異なるので、自分の入ってる組合でチェック!!)を無利子で貸してくれます。

3か月待つよりはまし。程度ですが…

返済は、高額療養費制度で支払うお金で勝手に回収してくれるので、後日どこかに振り込むなどする必要なしです。

その代わり後日、差額のみ振り込まれることになります。

または、何かの事情があり、支払うお金が減った場合、差額を請求されることもあるようです。

ここからは裏話

病院によりますが、うちのあやが過去に務めていた病院では、支払いの時に健康保険限度額適用認定証がなくても、後日発行する予定だと伝えると支払いを待っていたそうです。

例えば、

「今、手持ちがないっす。明日、健康保険限度額適用認定証を取りに行くので待ってくれないっすか?」

と伝えると、支払いをいったん保留にして、認定証を入手した後に支払いをするということです。

そうすると、支払いするときに認定証がなくても、一時的にだとしても3割負担して、3か月支払いを待つ、ということをせずに済む可能性があるそうなので、「3割分も手持ちがないよ。」という人は、病院に相談してみるといいでしょう。

裏話2

実は、限度額分も手持ちがないという人も、月に1人くらいはいるそうです。

そんな人は、今払える分だけ払ってもらって、足りない分は後日払いますという誓約書を書いてもらいます。

その後、払ってもらえればよし。それでも払わない未集金者には病院から電話や直接訪問で支払いをお願いしに行くとのことです。

電話をかけると、逆切れされたりすることもあって、妻は電話したくないと嘆いていました。

それでも払わない場合は…どうなるのか…そこまでの人がいなかったので、妻は分からないそうです。

警察沙汰になるのかなぁ・・・?

まとめ

今回のことをまとめると、

高額医療費制度を使いたい場合は、

  • 健康保険限度額適用認定証を入手して、限度額のみ支払う
  • 1度全額負担した後、申請して、差額を振り込んでもらう

もしお金がなかった場合は

支払いまでになんとしても健康保険限度額適用認定証を取りに行く。

1度、無理やりにでも全額負担して、2~3週間後に振り込まれる高額療養費貸付制度を利用してしのぐ。

急いで健康保険限度額適用認定証を取りに行くので、それまで支払いを保留できないか病院に相談する。

ということになります。


仮に100万かかっても、限度額分しか支払わなくていいので貯金で何とかなりそうですよね!

あれ?民間の保険入っていたら、黒字になるんじゃ…

ま、私、民間の保険入ってないのでわかりませんがね!!w


いかがだったでしょうか。

高額療養費制度について、具体的な動きをわかりやすくお伝えしました。

私自身、うちのあやに聞くまで、高額療養費制度は知っていましたが、どのように活用すればいいのか具体的な動きについては全く知りませんでした

この記事を読んで、同じように疑問に思っていた方々が、具体的なイメージが持てるようになっていただければ幸いです。

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それでは皆さん、また次回の更新でお会いしましょう!

ではでは~♪

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