フォートレス入口の「S.E.A.の紋章」とは？意味を知ると砦が秘密基地になる話

フォートレス入口の「謎のマーク」、気になったことはありませんか？

フォートレス・エクスプロレーションに向かう橋の先、門の上あたりに 四角いマークがあるのを見たことはありますか。 家族で歩いているとき、子どもに「このマークってミッキー？」と聞かれたり、 なんとなくスマホで写真を撮ったりしながら、そのまま中へ入ってしまうことも多いと思います。

実はあのマークこそが、探検家たちのクラブ「S.E.A.」の紋章です。 意味を知ると、「ただの飾り」から「ここは探検家の秘密基地なんだ」という見え方に変わります。

S.E.A.の紋章は「探検家クラブの会員証マーク」

S.E.A.（Society of Explorers and Adventurers）は、 大航海時代の探検家・科学者・芸術家たちが集まった架空の探検クラブという設定です。 東京ディズニーシーのフォートレスやルネサンス号は、その活動拠点という位置づけになっています。

フォートレス入口に掲げられている紋章は、言いかえると 「ここはS.E.A.の本部。会員だけが知っている世界だよ」という印です。 ゲストである私たちも、そのマークをくぐることで、探検家たちの物語にそっと入り込んでいるイメージになります。

紋章に隠れた4つのキーワード

S.E.A.の紋章には、次の4つのモチーフが組み合わされています。 一つひとつに、フォートレス全体のテーマにつながる意味があります。

ガリオン船＝冒険
帆を張った大きな船は、遠く知らない世界へ漕ぎ出していく勇気の象徴です。 メディテレーニアンハーバーに停泊しているルネサンス号そのものが、この「冒険」の具体例になっています。

アーミラリー天球＝ロマンス
輪がいくつも重なった不思議な球体は、星や宇宙を表す道具です。 ここでいう「ロマンス」は恋愛というより、星空や宇宙に思いをはせるロマンという意味に近い言葉として使われています。

羅針盤＝発見
針の向きで進む方角を教えてくれる道具です。 知らない海でも道を示してくれる存在として、「新しい土地を見つける力」「発見の象徴」とされています。

絵筆と彫刻刀＝発明
一見「芸術」の道具ですが、S.E.A.の世界では 新しいアイデアや発明を生み出す“創造するちから”の象徴です。 科学だけではなく、デザインや工芸の力も大切にしていることがわかります。

意味を知ると、フォートレスの歩き方が変わる

この4つのキーワードは、フォートレス全体の展示ともつながっています。

例えば、振り子の塔や惑星の部屋では、地球や宇宙の仕組みを 「発見」していく体験ができます。
ナビゲーションセンターでは、星や地図を手がかりに世界を航海してきた、 昔の船乗りたちの「冒険」と「ロマンス」に触れることができます。
そして、ルネサンス号や砦の中のさまざまな装置には、当時の「発明」のエッセンスがたくさん仕込まれています。

入口の紋章を見上げながら、「今日はどのキーワードを探しに行こうか」と話してから砦に入ると、 同じ場所でも遊び方が少しだけ変わります。

次に行くときに試してほしい楽しみ方

次にフォートレス・エクスプロレーションへ行くときは、入口で30秒だけこんなことをしてみてください。

まず、門の上のS.E.A.の紋章を家族みんなで見上げる。
そのうえで、「このマークは探検家クラブの会員証みたいな印なんだよ」と一言だけ伝えます。
そして、「今日はどのキーワードを探す？」と聞きながら砦の中に入っていきます。

ほんの少しのひと言ですが、それだけでフォートレスが、 「通り道」から「物語の舞台」に変わっていきます。 あやたつファミリーも、これからもこうした視点でBGSを紹介していきたいと思っています。

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