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こんにちは、特別支援教室・現役教員の旦那のたつです!
今回は、特別支援教室での指導について書いていこうと思います!
特別支援教室は、特別な支援が必要な中学生たちにとって安心できる場所であり、彼らが自分らしい学習を進められる場所です。
ここでは、個々の中学生のニーズに焦点をあて、専門の指導を提供し、その結果、中学生たちは自信を持って学習を進め、学校生活を楽しめるようになります。
では、具体的にどのような指導が行われているのでしょうか。
さらに、中学生が自立活動を行う際に、どのような考え方が重要なのでしょうか。また、特別支援教室での指導において重視される点は何でしょうか。
そんな疑問に、令和3年3月に東京都から発行された「特別支援教室の運営ガイドライン」を参考に、現役教員の私、旦那のたつがお答えしていきます!
それではいってみましょう!
特別支援教室で行う指導ってどんなの?
特別支援教室は、ちょっと特別なニーズがある子どもたちが、クラスでの学習や学校生活をもっと充実させられるようにサポートしてくれる場所なんです。
でも、ここで大事なのは、生徒たちの苦手な部分だけを見るんじゃなくて、得意なところや、「ちょっと助けてもらえばできるかも!」っていうポテンシャルを伸ばすことにも注目するってこと。
このアプローチは、「やった!」っていう達成感を通じて、自尊心や自己肯定感を育てるのにめちゃくちゃ効果的なんです。
だから、生徒たちは主体的に困難に立ち向かう力を育てられるし、それが普通のクラスでの活動にも良い影響をもたらすんですよ。
で、ここからが法律の話。
日本の小学校や中学校での指導要領では、特別支援教室での指導について、特別支援学校の学習指導要領を参考にしながら、目標や内容をしっかり決めて実施することになっています。
とくに自立活動の指導では、生徒たちが自分の困難を自分で乗り越えられるように、必要なスキルや態度を育てることを目指しています。
これは学校教育法施行規則第140条に基づいていて、発達障害などを持つ生徒に適した教育を提供するための特別な指導を行う場所と定められているんです。
一方で、精神的な疾患や家庭の事情などで一斉授業に参加するのが難しい子どもたちに対しては、通常の教育課程の中で、指導内容や方法を工夫することが推奨されているんです。
これは、みんなが同じように学び、成長できるようにするための配慮なんだね。
自立活動の考え方
自立活動には、「人として基本的な行動」と、「障害による困難を乗り越えるために必要なスキル」の両方が含まれます。
これを具体化するために、特別支援学校の指導要領にある6区分27項目を参考にしつつ、それぞれの生徒に必要な活動を選び出します。
これにより、生徒さんが日常生活や社会生活で必要なスキルを身につけることを目指しています。
障害に応じた特別の指導とは
2016年の12月、日本の学校でのルールがちょっと変わりました。
それまでは、障害がある生徒には「各教科を補う」ための特別な指導が必要だって考えられていたんです。でも、今は「障害の状態に応じて各教科の内容を取り扱いながら行うことができる」という言葉に変わっているんですよ。
つまり、生徒さんがどんな障害を持っているかによって、数学や国語などの普通の授業内容も上手に使って指導ができるってことになりました。
この変更のポイントは、特別な指導がただの補習授業じゃないってことをはっきりさせることです。
障害のある生徒さんには、ただ単に「遅れを取り戻す」だけじゃなくて、もっと深く、その生徒さんの困っていることを改善するか、克服するための手助けをすることが目的なんです。
要するに、この法改正は、生徒さん一人ひとりの障害に合わせて、もっと柔軟に授業の内容を使って支援できるようにするためにあるんです。
これで先生たちも、生徒さんが学校でより良く学べるように、もっと工夫をして助けることができるようになったんですね。
特別の教育課程に関する留意点
障害がある生徒たちが学校で直面する困難は、ただ単に個人の問題じゃないんです。
それぞれの生徒が持っている特性と、周りの環境がどう絡み合ってるか、っていうのも大事なポイントなんですよ。
この辺りの考え方は、ICF(国際生活機能分類)っていう基準で捉えることが大切だって言われています。
ICFについてはこちら↓
「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について
生徒たち一人ひとりが何に困っていて、何を改善したらもっと学校生活を楽しめるか、どんな支援が必要かをしっかり見極めるわけです。
で、具体的には、生徒の発達の特性を理解して、障害が学びや生活にどんな影響を及ぼしているのかをきちんと把握します。
それから、「今はこれができるね」「ちょっと手伝えばこれもできるようになるよ」「環境を変えたらこれもスムーズにできるかもね」といった具合に、生徒ができることに目を向けながら、教室の環境を整えたり、教え方をアレンジしたりしていくんです。
このやり方で、生徒たちが自分でできることを増やし、将来、社会に出たときにしっかり自分の足で立てるような支援を目指していくわけです。
だから、教育っていうのはただの勉強を教えることじゃなくて、生徒たちが社会で活躍するためのスキルを身につけさせるための大事なステップなんですよ。
必要な支援の検討と児童・生徒への配慮
特別支援教室で勉強するって、すごいチャンスだけど、時にはちょっと大変かもしれません。
たとえば、普通のクラスの国語の時間を抜け出して特別支援のレッスンを受けると、後でその分をカバーするために補習が必要になったりします。
だから、特別支援教室に通う前に、「本当にこれが一番いいのかな?」って、一人ひとりの状況をよーく見て考えないといけません。
発達障害のある子も、クラスの中で工夫してサポートすれば、特別支援教室に行かなくても充実した学校生活を送れることもあるからです。
そして、特別支援を受けることになったら、自分のことをちゃんと理解して、自分で決めたことに自信を持てるようにすることが大切です。
もちろん、保護者のみんなもそれを理解して、サポートしてくれると、もっと心強いですよね。
簡単に言えば、特別支援っていうのは、ただ「勉強する場所」を変えるってわけじゃなくて、それぞれの子にピッタリの学び方を見つけて、学校を楽しい場所にするための助けなんです。
まとめ
さて、これまでに様々な特別支援教室での指導について、その具体的な内容や意義についてお話ししてきました。
特別支援教室での学びは、ただ知識を伝えるだけではありません。
生徒一人ひとりの「できる」を大切にし、それぞれの可能性を引き出し、社会で自立して活躍できる力を育てるために存在します。
私たち教員は、生徒たちの成功を信じ、その手助けをすることに全力を尽くします。
そして、そこには教科書には載っていない、大きな学びと成長があります。
特別支援教室は、生徒たちが自分のペースで学び、個性を輝かせるための場所です。
一緒に、一歩一歩前進していきましょう。
次回は「特別支援教室の運営に当たり留意すべき事項」について書いていこうと思います。
ぜひ、次回もお楽しみに!
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特別支援教室を検討している保護者の方や特別支援に興味がある人の参考になれば幸いです!
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それでは皆さん、また次回もお楽しみに!
ではでは~♪
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