フォートレス・エクスプロレーション前に停泊している帆船「ルネサンス号」は、探検家組織S.E.A.が世界中の航海に使ったとされる、メディテレーニアンハーバー全体の物語を背負った“実物大ガリオン船”です。
「あの船って、結局何なの?」という「入門編」はすでに別記事でまとめました。
この記事では、そこから一歩進んでルネサンス号のバックグラウンドストーリー(BGS)だけに焦点を当てて、砦や港全体とのつながりを整理していきます。

① 砦前の船、ただのオブジェではなく「S.E.A.のガリオン船」

フォートレス・エクスプロレーションのキー(埠頭)に停泊しているルネサンス号は、設定上、十六世紀“大航海時代”に活躍したS.E.A.(Society of Explorers and Adventurers)所属のガリオン船です。
S.E.A.は、フォートレスを本部とする探検家・科学者たちの学会で、世界中の海や未知の土地を調査し、知識を集めることを目的とした架空の組織です。
要塞の中で見られる天文学や地理学の展示は「研究室」、ルネサンス号はそこで得た成果を世界に運ぶ「海上の拠点」という位置づけになっています。
あや最初は「大きい船だな〜」くらいにしか見ていなかったのですが、S.E.A.の船だと知ってからは、甲板のロープや大砲の一つひとつまで気になるようになりました。



「何の船?」という入門編を読んだあとでこのBGS記事を読むと、同じ景色でも情報量が一気に増えると思います。フォートレスの記事とセットで読んでもらえると嬉しいです。
② なぜ「ルネサンス号」なのか?港のテーマとのリンク


名前に入っている「ルネサンス」は、単に響きが良いだけではありません。
メディテレーニアンハーバー全体のテーマが、ルネサンス期の南ヨーロッパ、つまり「再生」と「新しい発見の時代」だからです。
港の街並みはイタリアのルネサンス都市をモデルにした建物が並び、要塞では天文学・地理学・航海技術の展示が行われています。
その海側の象徴として置かれているのが、十六世紀の航海を支えたガリオン船=ルネサンス号です。
街=学びと文化の場、砦=研究所、ルネサンス号=海上のラボ兼移動手段。
メディテレーニアンハーバーは、この三つがそろってはじめて「ルネサンスの港町」として完成する、という見方もできます。


③ S.E.A.の紋章に描かれたガリオン船が意味するもの


フォートレス周辺で見かけるS.E.A.の紋章には、四つのモチーフが描かれています。
ガリオン船、アーミラリー天球(天球儀)、羅針盤、そして芸術を象徴する道具です。
それぞれに「冒険・ロマンス・発見・発明」という意味が込められているとされ、その中でガリオン船は「冒険」の象徴になっています。
港に実物大で停泊しているルネサンス号は、紋章に描かれたガリオン船が現実世界に“飛び出してきた”ような存在です。



紋章を見てから船を見ると、「絵の中のモチーフがそのまま目の前にある」という感じがして、ちょっと宝探しみたいな気分になります。
④ 船内に再現された「大航海時代の暮らし」


ルネサンス号は、外から眺めるだけでなく船内を歩いて探検できるのが大きな特徴です。
甲板の下には、船員の寝泊まりする部屋や、荷物を積み込む倉庫、調理スペースなど、大航海時代の生活空間がぎっしりと再現されています。
甲板には大砲やロープ、マスト、帆などが並び、一部の大砲は紐を引くと音と白い煙の演出が入るようになっています。
夕方、ハーバーの光が少しオレンジ色に傾いてくる時間帯に甲板に立つと、風の音と船体のきしみ、遠くの音楽が混ざって、本当にこれから出航していきそうな空気を感じることができます。



砦の記事を書き始めてから改めて船内を歩いてみると、「ここが船員室か」「ここで荷物を積んでいたのか」と、展示が一つひとつ“意味のあるもの”に変わっていく感覚がありました。
⑤ フォートレス全体の物語の中でのルネサンス号


フォートレス・エクスプロレーション全体を「S.E.A.の研究拠点」として見たとき、ルネサンス号はどんな役割を持っているのでしょうか。
振り子の塔では地球の自転を、惑星の部屋では太陽系の動きを、ナビゲーションセンターでは世界地図と航海の考え方を学べるようになっています。
つまり、砦の中で「世界の仕組み」を研究し、その成果を実際の航海に生かすための船がルネサンス号、というわけです。
砦で“世界を理解し”、ルネサンス号で“世界に出ていく”。
そんなストーリーで見直してみると、港に停泊している一隻の船が、エリア全体のテーマをまとめる「最後のピース」のように感じられるはずです。



z Z砦の中をひと通り巡ってからルネサンス号に行くと、「ここからこの人たちが世界へ飛び出していったんだな」と想像がつながっていく感じがして、おすすめの順番です。
⑥ 次にインパしたら試してほしい楽しみ方
最後に、このBGSを知ったうえで次にディズニーシーへ行くときに意識してみてほしいポイントを三つだけ挙げます。
一つめは、入園してすぐの橋やプロメテウス火山側から、「港・砦・ルネサンス号」の三つを一度に眺めてみることです。港全体が一つの物語としてつながっていることが分かりやすくなります。
二つめは、砦の展示(振り子の塔や惑星の部屋、ナビゲーションセンターなど)を回ったあとで、改めてルネサンス号に乗り込んでみることです。「研究の成果を世界へ運ぶ船」という視点を持つと、船内の小物まで見え方が変わります。
三つめは、夕方から夜にかけて甲板に出てみることです。港の灯りと火山のライトアップの中で見るガリオン船は、昼間とはまったく違う顔を見せてくれます。



入門編の記事では「そもそも何の船?」にサクッと答えていますが、この記事は「港と砦の中でルネサンス号がどんな役割を持っているか」を整理したBGS編です。セットで読んで、次のインパで“見え方の変化”を楽しんでもらえたらうれしいです。


-
フォートレス・エクスプロレーション


【1分で読める】東京ディズニーシー「惑星の部屋」は“太陽のまわりを回る地球”の教室です|フォートレス・エクスプロレーション
-
フォートレス・エクスプロレーション


【1分で読める】砦の門は“探検家の入口”でした|フォートレス・エクスプロレーション
-
フォートレス・エクスプロレーション


ディズニーシー・イリュージョンルームとは?フォートレス・エクスプロレーション砦のだまし絵トリックアートとレア体験
-
フォートレス・エクスプロレーション


【1分で読める】振り子の塔は“地球が回る証拠”でした|フォートレス・エクスプロレーション
-
フォートレス・エクスプロレーション


【BGS解説】ディズニーシー砦前の船「ルネサンス号」とは?S.E.A.が託した実物大ガリオン船の物語
-
フォートレス・エクスプロレーション


東京ディズニーシーのS.E.A.とは?フォートレス・エクスプロレーションがもっと楽しくなる「探検家たちの学会」入門
🎫 ディズニー旅行に行きたくなった人はここから予約!
- 👨👩👧👦 ホテル+パークチケットをまとめて予約したい人 →
JTBでディズニーリゾート®宿泊パックを探す
※ディズニーホテル(ミラコスタ・ランドホテル等)も検索可能

- 💰 楽天ポイントを使いたい&貯めたい人 →
楽天トラベルでTDR周辺ホテルを検索
※ディズニーホテルも空室検索できます - 🔎 セールや割引でお得に泊まりたい人 →
Yahoo!トラベルでTDRエリア宿をチェック
※直営ホテル・オフィシャルホテルを含む検索が可能

👉 自分に合った予約サイトから、次のディズニー旅行を計画してみてくださいね✨
📚 関連記事リンク
前回


次回


📣 この記事が参考になった方へ
この記事が少しでも「行ってみたい!」と思うきっかけになったら、すごく嬉しいです🌈
「わかりやすかった!」「家族で行ってきました♪」など、感想をぜひコメントで教えてくださいね😊
💬 X(旧Twitter)やInstagramでのシェアも大歓迎です!
応援の投稿ひとつひとつが、次の記事を書く励みになっています✨
📱 最新情報はXで発信中!
→ @ayatatsu0314 をぜひフォローしてチェックしてみてください📲
これからも、家族で楽しめる東京ディズニーの情報を心をこめて発信していきます♪
読んでくださって、ありがとうございました!👨👩👧👦🌺




コメント