東京ディズニーシーの「フォートレス・エクスプロレーション」にある高い塔。
中をのぞくと、長い振り子がゆっくり揺れながら、足もとの杭を少しずつ倒していきます。
デートや友だちとのインパでも、「あれ何だろう」と思いながら通り過ぎていないでしょうか。

フォートレス・エクスプロレーションの「振り子の塔」は、地球が回っていることを目で確かめるための実験室として描かれています。
振り子は同じ向きで揺れ続けようとし、少しずつ向きが変わって見えるのは 「床の側=地球の回転」と読むことができます。
一言で言うと、あの振り子は
「止まっているつもりの私たちも、本当は動いている」
ことをそっと見せてくれる装置です。
振り子の塔は“地球が回る証拠”でした|フォートレス・エクスプロレーション
なぜ振り子で“地球の自転”が分かるのか
ポイントは二つです。
① 振り子は同じ平面を保とうとする
一度動き出した振り子は、空間の中で同じ平面を保って揺れ続けようとします。
② 床のほうが少しずつ向きを変えている
そのあいだに、東京ディズニーシーの砦側、つまり床のほうが、地球の自転に合わせて少しずつ向きを変えています。
その結果、私たちから見ると
「振り子の向きが回って杭が順番に倒れている」ように見えますが、
実際には「地面のほうが動いている」と考えることができます。

探検家たちにとっての“ものさし”
S.E.A.(探検家と冒険家の学会)のメンバーにとって、この振り子の塔は
「自分たちの足場も宇宙の中で動いている」という前提を共有する場所だと考えられます。
(世界観の読み取りです/推測です)
フォートレス・エクスプロレーションには、惑星の部屋や航海の部屋など、
「世界をどう測るか」「どこにいるか」を考える部屋が並んでいます。
振り子の塔は、その入口として、「世界全体が動いている」という事実を静かに教えてくれる実験室として楽しむことができます。
たつ振り子の動きをじっと見ていると、「止まっているつもりの自分も、実は動いている側なんだ」と実感させられます。
砦の世界観に入る“理科の玄関”のような場所だと感じています。



ただ揺れているだけに見えるのに、時間がたつと杭の位置が変わっているのが不思議です。
「次はどの杭が倒れるかな」と話しながら見ると、友だち同士でも子ども連れでも一緒に楽しみやすいと思います。
まとめ
フォートレス・エクスプロレーションの振り子の塔は、
「地球が回っている」という事実を、やさしく教えてくれる仕掛けです。
次に東京ディズニーシーを訪れたら、振り子と足もとの杭の位置を一度じっくり見てみてください。
そのとき、そばにいる人に
「これ、地球が回っている証拠なんだって」
と一言そえてみると、いつものパーク時間が少しだけ“探検家モード”に変わるはずです。
このトリビアが面白かったら、「砦の門」の1分トリビアや、「惑星の部屋」の1分トリビア(後日アップ予定)も読んでみてください。
一つひとつがつながって、砦全体の世界観が、さらにくっきり見えてきます。


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